獣医がん学会
2013.09.03
こんにちは。
獣医師の河野です。
先日お休みを頂いて学会に参加してきました。
神奈川県の麻布大学で獣医がん学会が開催されたので参加してきました。
今回のテーマは乳腺腫瘍でした。
乳腺腫瘍は犬猫で一番多い腫瘍です。
がん(悪性)ある確率も非常に高く、犬で約50%・猫では85%が悪性であるといわれています。
避妊手術をすることで、乳腺腫瘍になる確率をぐっと下げることが出来ます。
避妊手術をしてない子と比較した場合、リスクが犬では1回目の発情前で0.05%、1回目の発情後で8%、2回目の発情後で26%とされています。
猫では、避妊をしてない子は避妊している子に比べて7倍多く乳腺腫瘍が発生します。
6か月齢以下で避妊手術をした猫では91%、1歳齢以下で避妊手術をした猫では86%が乳腺腫瘍発生のリスクが低下します。
そのため、犬猫ともに早めに避妊手術をすることが推奨されます。
犬では2回目の発情前、猫では1歳くらいまでに避妊手術をすればよいと思います。
夜はアメリカから帰国した友人と飲みに行きました。
色々な話が聞けて、刺激を受けました。
学会で得た最新の知識を皆様に還元できればいいなと思っています。