診察案内
treatment

皮膚科

皮膚科

痒がっている、皮膚が赤い、アレルギーなど、皮膚・被毛での皮膚科症状・疾患について診療を行っております。

検査から手術まで対応しておりますので、まずはご相談ください。

治療の特長・方法

表在性細菌性毛包炎(膿皮症)

膿皮症

病気の概要

通常痒みをともない、原因菌の違いによって症状が異なることはない。毛包炎は毛包一致性の紅斑性丘疹、あるいは小型の膿疱としてみられる。丘疹、膿疱に近づいて観察すると、毛包一致性の皮疹では、丘疹、膿疱の中心部に毛が観察されることが多い。短毛の犬では脱毛斑が多数認められることもある。膿皮症と呼ばれることもある。犬で最も一般的にみられる皮膚炎である。

診断のために行う検査

  • 視診
  • 顕微鏡検査
  • 細菌培養検査

治療方法

抗生物質による治療が中心となる。再発することが多いため、最低3週間以上使用しなければいけない。シャンプー療法を行う場合もある。再発を繰り返す場合は、基礎疾患としてアレルギー性皮膚炎や内分泌疾患などを疑う。

マラセチア性皮膚炎

マラセチア性皮膚炎

病気の概要

マラセチアは、動物の皮膚および口、肛門周囲粘膜、外耳道の表面に常在する酵母真菌である。何らかの原因で皮脂の分泌が過剰になると、それを栄養源として過剰増殖する。そうすると皮膚や外耳道において長時間マラセチアからの抗原刺激によるアレルギー反応が惹起される。これにより痒みをともなう慢性のマラセチア性皮膚炎や外耳炎になると考えられている。マラセチア皮膚炎の好発犬種として、ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア、コッカー・スパニエル、プードル、ダックスフンド、ボクサー、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル、シー・ズー、ジャーマン・シェパード・ドッグが報告されている。犬のマラセチア皮膚炎の好発部位は、外耳、口唇、鼻、肢、指間、首の腹側、内股、会陰部などであり、主な症状としては、紅斑、痒み、色素沈着、脱毛、脂漏、臭気などがみられる。基礎疾患としてアレルギー性皮膚炎、角化異常症、内分泌疾患、などがあることも多い。

診断のために行う検査

  • 視診
  • 顕微鏡検査

治療方法

基礎疾患がある場合はそちらの治療を優先する。軽度であればシャンプー療法を行う。重度で広範囲の場合は抗真菌薬を併用する。

皮膚糸状菌症

皮膚糸状菌症

病気の概要

皮膚および皮膚付属器の角化した組織に侵入・生息する白色・透明な糸状菌である、皮膚糸状菌によって惹起された皮膚疾患である。皮膚の脱毛、紅斑、水疱、落屑などの皮疹を主徴とする。まれに皮下に肉芽腫病変を形成することもある。またヒトにも感染するため、人獣共通感染症としても問題となる。感染は、罹患動物および保菌動物からの接触感染である。また土壌、人家および動物の飼育小屋の菌に汚染した塵埃などからも感染する。若齢の動物や多頭飼育の場合に発生が多い。

診断のために行う検査

  • 視診
  • 直接鏡検
  • ウッド灯検査
  • 培養検査

治療方法

患部の消毒および感染被毛や落屑の環境中への飛散を防ぐため毛刈りとシャンプーを行う。その後局所であれば外用薬のみで治療するが抗真菌薬の内服薬が必要なことが多い。内服は根治するまで数カ月必要である。