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我が家の猫の薬の飲ませ方

こんにちは、獣医師の三木です。

近頃は昼間でも日差しがないとひんやりとして、

冬らしくなってきましたね。

我が家の猫たちもホットカーペットか私の膝上で暖をとるようになってきました。

この子たちは時々お腹を壊すのでお薬を飲ませることがあります。

いつもは手で口を開けて喉の奥にお薬を入れる方法で投薬していましたが、

今回はピルアシストというものを使ってお薬をあげてみました。

やわらかく、穴が開いていて、お薬を隠すように包み込んであげることができます。

うちの猫たちは大好きな味で大興奮です。

興奮しすぎて食べている様子は写真に撮れませんでした。

ひとりは苦いお薬も全く気にせずに食べてくれました・・・が、

もうひとりは1回目はお薬に気づかずに食べましたが、2回目からは

きれいにお薬だけ残すようになりました。

最初にお薬なしのピルアシストをあげて、その後にお薬入りをあげると

うまくいく時もありますが・・・。

粉にして缶詰やチュールに混ぜてあげたり、お薬の飲ませ方も猫ちゃんの性格によって

色々工夫が必要ですね。

うちの子は、直接手で投薬するのが一番早そうです。

ピルアシストは大好きなので、おやつとしてあげようと思います。

 

 

最後に看板猫のかつおとこんぶのお昼休みの様子です。

 

私のお気に入りの後ろ姿❤

乗馬!!

お久しぶりです。獣医師の古本です。

私事ですが、今回は最近の趣味の乗馬についてお話させて頂きたいと思います。

10月に入ってから休みの日はほぼ毎日乗馬をしてストレスを発散させています。乗馬は中学生の頃からやっており、大学時代に乗っていない期間があったのですがまた乗ることができてとても幸せです。

乗馬の魅力はまずはお腹周りを引き締めることができ、適度な筋肉がつくことです。2つ目が馬と気持ちを一つにして行うスポーツなので馬と会話をして乗り方をかえなければならない難しさに面白みを感じています。

今私が練習しているのは馬場馬術競技のA2課目というもので、決められた経路を正確に通し、人馬の綺麗さを競うものです。

乗馬クラブ内であった競技に今月出場し、順位は残念だったのですが自分の目標にしていたパーセンテージを上回っていたのでまずまずかなという感じでした。

楽しみながら上の競技に出られるよう騎乗技術をあげていこうと思います。

最後に今回の試合の写真をあげさせて頂きます。

 

今の時期だから知りたい!フィラリア症予防ってなんでまだやるの?

こんにちは。獣医師の柳田里澄です。

 

紅葉が綺麗な時期になってきましたね。

コロナ第三波といわれているので紅葉狩りには今年いっていませんが、

雰囲気をだすために去年の清水寺の紅葉の写真をのせておきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すっかり秋だというのに、11月に私は蚊に噛まれました…

みなさん気をつけてください。

やつらはまだいます…

 

蚊といえばフィラリア症。※今回は犬のフィラリア症のお話をします

フィラリア症とは、蚊によって媒介される“犬糸状虫”(フィラリア)という線虫が肺の血管や心臓の中に寄生することで発症する病気のことです。

※正確には犬糸状虫はフィラリアの一種ですが、ややこしいので以下フィラリアと呼びます。

 

ワンちゃんを飼っている方はもう知らない方が少ないかもしれません。予防している飼い主様が多いと思います。

 

でもこんなこと思ったことありませんか?

“さすがに11月にもなると蚊いなくないし、予防薬って飲ませる必要ある?”

“獣医と製薬会社が儲けようとして長めに言うてるんじゃないのー?(¬◡¬)✧”

 

実は、蚊がいなくなってから“1か月後”はフィラリア症予防薬を飲ませる必要があるんです。きょうはそのからくりをお話ししようと思います。

 

フィラリアは、成虫になるまでに5段階の幼体期(子虫)を経て成長します。

①赤ちゃん→②園児→③小学生→④中学生→⑤高校生みたいなイメージですね。

蚊に噛まれたときにワンちゃんの体に入ってくるときは3段階目の状態(小学生)でやってきます。

そして体内で成長し、5段階目の状態(高校生)になると心臓に向けて移動を始めます。そして刺されてから最短で2か月ほどで心臓に到達し成長し、成虫になると繁殖力を持ち、わんちゃんの体の中でどんどん増えていきます。

しかも厄介なことに、大人の虫は予防薬では殺せないし、大量の子虫が体にいる場合副作用がでるため予防薬を普通に飲ませることはできません。

 

 

そこで、フィラリア症予防薬は何をしているかというと…

“1か月に1回投与することで、子虫の間に殺してしまい、大人にさせないようにしているんです!”

※予防薬=フィラリアが体に入るのを予防してるわけじゃない!

 

ここまで読んでいただいた方はもう、お気づきかもしれませんが・・・

もし11月に蚊に刺されてしまい、フィラリアの子虫が体に入ってしまった場合、12月に予防薬を飲まないと、子虫はのびのびと成長し、来年5月の薬を飲み始める頃には立派な成虫に成長。子虫を大量生産している可能性があるんです。

 

だから、蚊がいなくなってから1か月後まで予防薬を飲む必要があります!

11月、12月に「また来年でいいや~」ってやってしまうと、子虫がいたら成虫になるには十分の時間を与えてしまうので怖いんです。

 

最後まで気を抜かずフィラリア症予防をよろしくお願いいたします。