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猫に水を飲んでほしい

こんにちは、獣医師の稲村です。

 

皆さんのお家の猫ちゃんは、しっかりと水を飲んでくれているでしょうか。

一般的には、一日に体重1㌔あたり40cc程が理想とされていますが、なかなか飲んでくれていない猫ちゃんも多いと思います。

猫の祖先はもともと砂漠に生息していたため、あまり水を飲まなくても良いように身体が発達したと言われています。

しかし、水をあまり飲まないと泌尿器に負担がかかり、腎臓病や下部尿路疾患の発症につながることがあります。

そこで今回は、猫ちゃんたちにお水を飲んでもらうための工夫についていくつか紹介したいと思います。

一つ目は、場所を変えることです。人通りの多いところではなく、落ち着いて飲めるところ、できれば複数箇所に置いてあげるようにして下さい。また、トイレの近くは避けてあげましょう。

二つ目は、水の温度を変えることです。猫ちゃんによっては冷水よりもぬるめのお湯を好む子もいます。特に今の季節、水を飲まなくなってきたなあという子には、ぬるめのお湯を試してみると良いかもしれません。

三つ目は、器を変えることです。素材については陶器、ガラス、プラスチック、ステンレスの順に嗜好性が高いと言われています。器を大きくしたり、楽な姿勢で飲めるよう高さをつけてあげるのも効果的です。

四つ目は、循環式給水器を使うことです。止まっている水よりも、流れている水を好む猫ちゃんは多いです。また循環式を使う場合でも、こまめに水を取り替えてあげることが大切です。

五つ目は、ウェットフードを与えることです。

ウェットフードの割合を増やすことで、ドライフードのみの場合と比べて多くの水分を食事から摂ることができます。このとき、おやつではなく裏面に「総合栄養食」と書かれたものをあげるようにしましょう。

 

さて、明日から11月となりますが、当院では11月30日まで、秋の健診キャンペーンを行っています。ぜひご活用ください。

 

最後に、水を飲む私の猫たちです。

犬の心臓病について

こんにちは、獣医師の青木です。

今回は今まであまり触れてこなかった心臓病について軽く紹介しようと思います。

犬の心臓病で一番多いのは”僧帽弁粘液腫用変性による僧帽弁逆流”です。

これは加齢性変化によって、僧帽弁という心臓血流に重要な役割を果たしているところが、形状が変化してしまい、うまく塞がることができなることによって、血流異常を引き起こします。

症状としては、咳や運動不耐性(すぐに疲れる等)、重症な子では、呼吸困難や失神なども見られます。

このような症状が見られた場合、もしかしたら心臓病の可能性があり、治療が遅れてしまうと手遅れになることもあります。

最近はペットの長寿化もあり、比較的遭遇しやすい疾患となっておりますので、気になった方はご気軽に相談下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(イラスト引用元:https://www.kango-roo.com/ki/image_541/)

猫の膀胱炎について

こんにちは、獣医師の古本です。

頻尿、血尿、トイレの失敗などしている場合、膀胱炎になっている可能性があります。

膀胱炎の原因として、細菌、結晶によるものがありますが猫ちゃんでは環境やストレスなど原因が複雑である特発性の膀胱炎が一番多いといわれています。

特発性の膀胱炎の治療として環境を改善してあげる必要がある場合があります。

飲水量を増やすために、フードをウエットフードに変更してみたり、何か所かに水を置く。

トイレの数を増やす、トイレのサイズを大きくするなど。

膀胱炎症状があった場合、早めの来院をお勧めします。

 

 

 

 

ハロウィンの仮装をしたシャルムさんです。