関節鏡実習 in ラスベガス
2011.10.01
今回の担当は、獣医師の有馬広治です。
関節鏡を使っての手術をご存じでしょうか。
よくスポーツ選手がオフシーズンになると、アメリカに渡り、肘や膝の手術を
行っていますが、その時に使っているのが関節鏡です。
小さい穴を開けて、モニターを見ながら行う手術で、傷口が小さく、
体へ侵襲が低いので回復が早く、プロ野球選手はオフシーズンの間に関節鏡
手術を行い、来季には復帰できるというわけです。
動物医療でも、関節鏡を使って手術を行う時代になってきました。
今回、ラスベガスで関節鏡実習が行われ、日本から私を含め8人の先生が参
加しました。
前十字靱帯断裂や、半月板損傷の手術は、この関節鏡を使うことで、
従来、膝を開けて行っていた手術を開けずに行うことができます。
動物たちの体に優しく、元の生活に早く戻れることは言うまでもありません。
同じような手術で腹腔鏡手術があります。
当院では、避妊手術を腹腔鏡を使って行っています。5mm~10mmの穴を3
つあけ、モニターを見ながら行っています。傷口は小さく、大型犬は手術後の
わずらわしいカラーを着ける必要もありません。ご興味のある方はお問い合
わせください。
こらからも、動物たちに優しい医療をめざし、皆様にご提供できるようにスタッ
フ一同努力していきたいと思っています。