リバティBLOG
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我が家の老犬介護のお話

皆さんこんにちは!看護師の山田です。

毎日暑くて暑くてどうにかなってしまいそうな暑さですね。

最近はオリンピックに沸いている日本です。皆さんは応援している選手はいますか?

私はたまたま見ていた卓球の混合ダブルスで、水谷選手と伊藤選手が金メダルを獲る白熱した試合を見て、夜なのに興奮冷めやらぬ状態になってしまいました。

開催までいろいろなことがあったオリンピックですが、いざ開催され選手たちが頑張っている姿を目にすると、がぜん応援したくなってしまいます。

 

さて、こちらでも何回も登場していました実家のぽんたくんですが、先月に亡くなりました。15歳9か月でした。

亡くなる直前に数日会いに行くことができました。

本当に亡くなる直前だったので、ご飯やトイレなどは介護が必要な状態でした。

我が家の介護のお話を少しさせていただきたいと思います。

すっかりおじいワンになっていたぽんちゃんです。

おしりにはオムツをつけて寝ております。さらにズレ防止のためにサスペンダーをつけています。

ぽんちゃんはだいぶ便がゆるい状態が続いていたので、吸収力と、モレ防止のおむつにお世話になっていました。

こちらのネオ・オムツでございます。しっぽをいれる穴が大変小さくできているため便が流れ出てきません。

実家の静岡の方で製造されているので、すぐに手に入りやすかったです。

ちなみに関西では取り扱っているところがないようでした。ネットで購入できます。

 

 

それでもおしりは汚れてしまうときにはこちら、当院でも大活躍中のおしりまわり洗浄液です。

こちらは付属のボトルに原液をワンプッシュ入れて、ぬるま湯をボトルの線まで入れて混ぜて、おしりにかけるのみです。

とても簡単な上すごくいい香りですし、容量も多いので何十回も使えて便利でした。ひまわり由来の石鹸成分入りなので、汚れが落ちやすいですし、水洗いせずにそのまま乾かすことができます。

介護でなくても、ちょっとしたときにはとても便利です。

 

お散歩大好きだったので、最後まで歩かせてあげたいとのことで、姉が寸法を測り自作のお散歩ハーネスをつけてお散歩していました。前と後ろと2か所にハーネスを装着しています。

(画像が荒くてすみません)

お次はご飯編です。

あごの力が弱くなり、あまりお口も開かなくなりました。やわらかいごはん中心に食べられるものを、食べられるときにあげていました。ドライフードをふやかしたり、お野菜を細かくして混ぜたり、おいもさん、パン、プリン、煮干しのお汁など手から少しずつあげていました。

それでもあまりごはんも食べなくなってきたので、病院から持参したa/d缶や、スペシフィック缶など少量でも栄養がとれるものを与えました。

お口がだんだん開かなくなってきたので、シリンジにa/d缶などをつめて与えました。

なんとか頑張って食べてくれました。

持参したフードたちです。どれも柔らかく、与えやすいうえ高栄養です。

左側のクリティカルリキッドは、お水のような形状で噛まずに飲めるタイプです。

シリンジ(注射器のこと)もサイズがいくつもあるので、いろいろなお口の大きさの子に対応できます。

ぽんちゃんの場合は10mlがちょうど使いやすかったです。

なかなか介護状態になると、どうしたら良いのか動物の変化や、環境の変化に戸惑ってしまう方もいらっしゃると思います。

当院では高齢の動物の子たちがたくさん来院されていますので、いろいろなケースに対応でき、お力になれるかと思います。

お気軽にご相談ください。

 

最後になりますが、長い間たくさんの幸せな時間をくれたぽんちゃん、ありがとう。

元気なころの写真で締めたいと思います。

ご清聴ありがとうございます。

 

眼の老化現象

こんにちは。獣医師の三木です。

暑い日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

我が家は2匹猫がいますが、冷房の効いた部屋で日向ぼっこをして過ごしています。

どう見ても暑そうですが・・・気持ちよさそうに寝ています。

うちの猫たちはまだまだ若いですが、実家には13歳になる老犬がいます。

なかなか会えないのですが、久しぶりに会うと色が白くなり、耳も遠くなってすっかり

おばあちゃんワンコになっていました。

そして写真では分かりづらいですが、眼もなんとなく白っぽくなっていました。

そこで今回は眼の老化現象の一つである「核硬化症」について少しお話しようかと思います。

歳をとって眼が白くなると思い浮かぶのが「白内障」かと思いますが、それとは少し違います。

どちらも眼の中の水晶体の変化ですが、核硬化症は6歳齢ごろから見た目が青白っぽく見えるのが特徴です。

左右対称におこり、光は通すので基本的に視覚は正常です。

核硬化症であれば特に治療の必要はありませんが、

老齢性の初発白内障を併発していることもあります。

白内障の進行については定期的な検査と、治療が必要なこともありますので、

気になることがあればお気軽にご相談ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お尻の話

皆様こんにちは、獣医師の藤井です。

暑い日が続きますが、お元気でしょうか。私は今年から初めて近畿地方に住んでいるのですが、蝉の声がすごく大きいことに驚いています。毎朝聞こえるシャンシャンシャンシャン!という声はクマゼミのもののようで、近畿地方には特にクマゼミが多く分布しているそうです。所変われば、ですね。

さて、今日はわんちゃん、猫ちゃんのお尻にある「肛門嚢(肛門腺)」についてのお話をさせていただきたいと思います。

肛門嚢は肛門の両脇(時計で例えると4時と8時の方向)にある、分泌液を貯めておく袋です。この分泌液はにおいが強く、わんちゃんや猫ちゃん同士のコミュニケーションに使うと言われています。自然と排便の時に出せる子もいるのですが、うまく出せない子もいて、そんな子には私たちがお手伝いをして出してあげる必要があります。

やり方は次の通りです。

①尻尾を持ち上げます。

②肛門嚢の部分に指を添え、キュッと上に押します。

③肛門から分泌液が出てくるので、ティッシュなどで受け、拭き取ります。

においが強いので、家具や洋服につかないように気をつけてください!

協力してくれた我が家の猫(ぎん)は自然に出しているタイプです。

その子その子でたまるペースは違いますが、大体1ヶ月に1回ほど出してあげるといいかと思います。

分泌液がサラサラとした液体状の子は結構簡単に出せますが、ペースト状の子は少し出すのが難しいです。ご自宅でやってみて難しそうであればぜひご相談ください!

そして・・・

分泌液を出さないまま放置すると、袋の中にどんどん溜まっていって炎症を起こしたり、破裂してしまうこともあるんです。そうなると痛いしお熱が出ることもあるし、治療にも多少の苦痛を伴います。そんな悲しいことにならないよう、こまめなチェックをお願いいたします。

おまけ

撮影協力後、拗ねてしまったぎん