リバティBLOG
weblog

はじめまして

初めまして、この3月からリバティ神戸動物病院でお世話になっている藤井沙希子です。小さい頃実家で飼っていた猫を連れてよく動物病院に行っていて、その影響で獣医師を目指すようになり今に至ります。少しでも動物さんやそのご家族の力になれるよう尽力しますのでどうぞよろしくお願いいたします。

現在我が家では猫のぎん(キジトラ、推定3~4歳、去勢雄)を飼っています。

キャットタワーが大好きで、いつもここで寝たり外を眺めたりしています。このタワーはぎんを飼い始めて1年ほどしてから購入したのですが、あまりにも気に入っているのでもっと早く買えばよかったなあと反省しています。

皆さん少しでも自分の動物に快適に過ごしてほしいと考えていらっしゃると思います。

そこで、今日は猫ちゃんにとって少しでも快適な環境を作るためのガイドラインをご紹介したいと思います(猫ちゃん以外の患者さまごめんなさい)。

基本的に縄張りの中で単独行動、狩りをして生活しているという猫ちゃんの特性を考えてできたものです。

~アメリカの猫の学会(American Association of Feline Practitioners)が掲げる猫ちゃんに快適に過ごしてもらうための5箇条~

①安全で安心できる場所を用意すること

身を隠せる場所、見晴らしがよく邪魔されない場所を用意しましょう。複数頭飼育ではその場所にたどり着ける経路が複数あると良いです。

②猫にとって重要な必要物資(トイレ、フード、水、爪研ぎ、おもちゃ、①の場所)を複数用意し、それぞれ離して設置すること

特に複数頭飼育の場合は必要物資を猫の頭数プラス1つずつ用意し、互いに離して設置しましょう。それぞれの猫ちゃんの好みの形、適切な大きさ(猫ちゃんの体長の1.5倍)のトイレを用意し、まめに掃除して清潔を保つことも大切です。

③遊びや捕食行動の機会を与えること

フードやおもちゃを使い、猫ちゃんの本能である捕食行動を真似た遊びをさせてあげましょう。ストレス発散になります。

④人と猫の社会的関係を構築すること

猫ちゃんのペースに合わせ、過度に干渉しすぎず好意的に接しましょう。

⑤猫の嗅覚の重要性を尊重した環境を用意すること

猫ちゃんはニオイにとても敏感です。ニオイの強いものや、外のニオイを持ち込む時は十分に注意しましょう。また、マーキング用に爪研ぎを用意してあげたり、猫がよく体を擦り付けている場所のニオイを残しておくことも大切です。

(参考文献:水越美奈「犬と猫の問題行動の予防と対応」)

 

猫ちゃんを飼っている方なら自然と気をつけていらっしゃることばかりかも知れませんが、改めて猫ちゃんたちが快適に過ごせるようにお家の環境をみてみて下さい。

今回は猫ちゃんのことばかりになってしまいました。次回は他の動物さんに関することを書いてみたいと思います。