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3月~4月 

獣医師の川上亮です。

4月になり、ようやく暖かくなって来ましたね。3月‐4月は、人との出会いと別れまた仕事や学校でも環境の変化もあり、忙しい季節ですが、動物にとっても重要な予防のシーズンですので、お忘れなくお願いします。

当院でも3月‐4月で、退職、入社がありました。

トリマーの谷口さんが3月で退職し、獣医師の和田君、本田さん 看護師として水畑さん、道端さん、石上さん、井上さんが入社しました。

谷口さんは、僕の同期入社でもありトリマーとしてまた看護師としても大活躍でしたので寂しいですが、多くの新しい仲間が入ってきましたので皆で新規一転頑張ります。新人が、多く増えたためご迷惑をおかけすることもあるかもしれませんが、何か気になることがあれば、ご遠慮なくお申し付けください。

 

話は変わりますが、3月は私は忌引を含め多くの休みを頂きました。色々ご迷惑をおかけした患者様もおり、申し訳ありませんでした。

その休みの一部で課外活動もしておりましたのでご報告します。

 

まず横浜にて日本獣医内科学アカデミー/日本獣医臨床病理学会:合同学会にて「術後に継続的な補充療法を必要とした原発性上皮小体機能亢進症の犬の一例」と題して発表を行ってきました。 震災のこともあり色々ありましたが、たくさんの良い刺激をうけました。

次に淡路島にて、獣医師対象に眼科セミナー講演を講師として行ってまいりました。このセミナーは、「東日本大震災チャリティセミナー」と題して講演代全てを震災に被災した動物のために寄付いたしました。この活動は今後も続けていきます。

獣医師対象になりますが、セミナーに興味ある動物病院様は病院までご連絡ください。

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腹部超音波実習修了

 

獣医師の中村 昭仁です。

 

現在、人医療と同様に小動物臨床においても超音波による検査は非常に有効な腹部または心臓の診断ツールです。

 超音波検査の最大の長所は、麻酔処置が不必要であり侵襲性が低いという点です。

今回、腹部超音波のすすんだ検査法をみにつけるため、2010年9月から2011年3月まで月に1回(計6回)、獣医教育・先端技術研究所(大阪府箕面市)で腹部超音波検査の実習を受けました。

最終回で実技と筆記のテストを受け、無事に修了しましたのでその概要を報告します。

 

 

腹部超音波検査では動物を仰向けに保定し必ず腹部の毛刈りを行います。

毛刈りに抵抗のある飼い主さんもいらっしゃるのでこれは小動物臨床における超音波検査の短所といえるかもしれません。

そして動物をできるだけリラックスさせて保定することが大事です。

おなかに力が入っていると見えにくくなる臓器があります。

実際はリラックスできないぐらいおなかに痛みを抱えた動物を検査することが多いのですが。

 

 

腹部臓器は肝臓からスタートして時計回りに見ていきます。

すなわち、

肝臓 → 胆嚢 → 胃(噴門部) → 左膵臓 → 脾臓 → 左腎臓 → 左副腎 → 膀胱 → 前立腺(子宮) → リンパ節 → 右腎臓 → 右副腎 → 十二指腸 → 胃(幽門部) → 右膵臓

といった具合です。

 動物はじっとしていることが不得意ですから、全体を通して8分で全ての臓器を見終えるようにします。

 現在の超音波検査機器は検査中に簡単に画像を保存、プリントできるので飼い主さんへの説明がしやすいと思います。

 

  超音波検査は画像検査の一つであり、これだけでは確定診断は困難です。

 血液検査やX線検査など、他の検査を組み合わせて診断することが重要です。

 そして、より精度の高い超音波検査を行うことで、より多くの疾患を診断できると考えます。

 

 今回の実習で指導して頂いた先生がた、ともに実習に参加した先生がた、保定にきてくれた病院スタッフに感謝します。

 ありがとうございました。

 

 

 

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