眼の老化現象
2021.07.25
こんにちは。獣医師の三木です。
暑い日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
我が家は2匹猫がいますが、冷房の効いた部屋で日向ぼっこをして過ごしています。
どう見ても暑そうですが・・・気持ちよさそうに寝ています。
うちの猫たちはまだまだ若いですが、実家には13歳になる老犬がいます。
なかなか会えないのですが、久しぶりに会うと色が白くなり、耳も遠くなってすっかり
おばあちゃんワンコになっていました。
そして写真では分かりづらいですが、眼もなんとなく白っぽくなっていました。
そこで今回は眼の老化現象の一つである「核硬化症」について少しお話しようかと思います。
歳をとって眼が白くなると思い浮かぶのが「白内障」かと思いますが、それとは少し違います。
どちらも眼の中の水晶体の変化ですが、核硬化症は6歳齢ごろから見た目が青白っぽく見えるのが特徴です。
左右対称におこり、光は通すので基本的に視覚は正常です。
核硬化症であれば特に治療の必要はありませんが、
老齢性の初発白内障を併発していることもあります。
白内障の進行については定期的な検査と、治療が必要なこともありますので、
気になることがあればお気軽にご相談ください。