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熱中症

2023.07.16

こんにちは。獣医師の三木です。

今回は熱中症について少しお話させていただきます。

ここ最近の蒸し暑さは人も体調を崩してしまいそうですが、動物たちにとっても同様に気をつけてあげなければならない季節です。

ワンちゃんの熱中症の発生件数は4月から増加し7月が最も多く、次いで8月に多くなります。

熱中症は高温多湿な環境、熱放散能の低下、過度な運動などが原因となり、発熱と放熱のバランスが崩れた時に起こります。加えて環境順応不足も影響するため、これが6~7月に多い理由です。

熱放散能が低下する動物側の要因として、短頭種、肥満、呼吸器疾患や心疾患などの病的状態があります。

症状として、粘膜のうっ血および充血、頻脈、パンティングなどがみられます。

より重篤な状態になると、虚脱、運動失調、嘔吐、下痢、流涎、意識消失、発作などが認められます。

今の時期は熱中症対策をされている方がほとんどかと思いますが、万が一熱中症になってしまった場合、冷却処置をなるべく早期に開始する必要があります。

まず高体温の原因となるような外部環境の改善、誘発因子の除去を行い、体外からの冷却を行います。

冷却方法はいくつかありますが、常温の流水(あるいは水スプレー)をかけて扇風機で風を送るという方法があります。

病院への移動中などは車内の冷房に加え、凍った保冷剤を‘‘タオルでくるんで‘‘首や腋窩、鼠径部にあててあげてください。(体表の過度な冷却は逆効果になることもあるので注意が必要です)

熱中症では早期の冷却処置が救命に重要になりますので、お気を付けください。

 

最後にリバティの看板猫たちです。

仲良しコンビのもずく&ほたてはいつもじゃれ合って暴れてます。

かつお&こんぶはできるだけ子猫たちには関わりたくないようです(^^;

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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