ストレス性の脱毛
2023.09.26
こんにちは、看護師の玉木です
ようやく秋めいてきましたね
私は暑いのが苦手なので、やっと涼しくなってきて嬉しいです
気温の変化で体調を崩されないようお気をつけください
さて今回はストレス性の脱毛のお話です
様々なことにストレスを感じる時代ですが、ワンちゃんネコちゃんも、環境の変化などによってかかるストレスが原因で、過度なグルーミングにより自分で毛を抜いてしまい、脱毛してしまう、という事があるのはご存じですか?
環境の変化とは、飼主の生活パターンの変化、引越しやパートナーとの同居、赤ちゃんが生まれた、同居動物が増えた、もしくは減った、など理由は様々です
我が家も出産、仕事再開、引越しと、立て続けに猫の生活環境が変わっており、ドタバタの毎日を過ごしている中、気がつけば1年ぐらい猫の脱毛が続いていました。
子どもが産まれる事で、実際ストレスを抱えて問題行動が増えるワンちゃんネコちゃんも多いかと思います。
今までは自分に注がれていた愛情が分割されてしまいますから、当然ですよね。
『犬は人につき猫は家につく』という言葉があるように、猫は犬に比べて飼主への執着が少ないといいますが、案外そんなこともなく結構嫉妬もすると感じる日々です…。
というか、いじけて粗相したりする、といった感じでしょうか。
うちの子は出産や引越しよりも私の仕事再開により、私が家にいる時間が減ったタイミングでハゲ始めてました。
さて、では脱毛の治療ですが
まずストレス以外の理由(皮膚疾患など)で脱毛が起きていないか、という部分の除外が必要です。
幸いうちの猫は皮膚に問題はなく、かゆがっているというよりは誰もいない時に過度にグルーミングをして毛を噛みちぎっている、という感じでした。
なので、
・ジルケーンを試す
・物理的に舐めさせない
・精神安定剤(抗うつ剤)を試す
という流れを辿りました
まず、ジルケーンですが
うちの子は残念ながら何も変化なく…でした
(ジルケーンはストレスを緩和させてくれるサプリメントです)
次に物理的に舐めさせない、ですが
皮膚保護服という犬猫用の服がありまして、手足部分が少し長めの服です。
着せてみた所、確かに舐めれなくはなるのですが、家族から可哀想だとか、キツそうだとか色々と反対され、いつのまにか脱がされていたりして。笑
結局ほとんど着せる事なく終わってしまいました…
なのでうちの子での効果は分かりませんでしたが、物理的に舐めれなくなるので、うまく使えれば効果は出やすいものだと思いました。
最後の精神安定剤、抗うつ剤、ですが
うちの子はこのお薬で効果が出まして、徐々に毛が生えそろっていき、今はもうハゲていた部分が分からないぐらいになりました!
治療を始める前↑
今は徐々に薬の量を減らして、現状維持できるかをみているところです。
どのパターンで上手くいくか、それぞれ違うと思いますが、どの治療法も毛が生えそろうまではそれなりの時間を要します。
うちの子も実際、毛が生えそろい始めるまで2ヶ月ほどかかりました。
薬を飲み始めて2ヶ月経った頃↑
それだけの間、お薬を飲ませ続けるのも、服を着せ続けるのも、動物も飼主もお互いに大変だなと思いました。
今、リバティ猫のもずくも過度なグルーミングでお腹の毛がなくなってしまってます…
原因はおそらく後輩猫が来た事のストレスではないか、という予想です。。
みんなで投薬を頑張っているところです。
早く毛が生えそろう事を願いつつ。。