動物医療における、リハビリテーションの現状
2010.05.02
今回のブログ係は、当院で整形外科を担当している有馬広治です。
動物医療におけるリハビリテーションの現状についてお話します。
人医療での、リハビリは、理学療法士の免許を持った方が
医師の指示の下、その患者に適したリハビリを行っていきます。
日本の動物医療では、リハビリの資格、免許はなく、各病院が独自のリハビリを
獣医師が行っているのが現状です。
アメリカでは、フロリダ大学とテネシー大学で動物理学療法士の資格認定制度があり、
現在、日本人で2人、その資格を持った人がいます。
最近、テネシー大学が認定している動物理学療法士の資格を日本でセミナーを受講し、
最終試験に合格すればその資格が取得できるようになりました。
おそらく今年から来年にかけて、20人くらいの方がこの資格を取られると思います。
わたしも、その一人になれるように、現在勉強中です。
今回も、横浜で4日間のセミナーを受講してきました。
写真は、キャバレッティレールを使っての関節可動域を上げるリハビリと
水中トレッドミルを使っての歩行訓練、能力回復のリハビリです。
当院で、整形外科手術・神経外科を行った後の機能回復により確かな
リハビリが提供できるように技術、知識を身に付けたいと思います。
今年、8月に完成する新病院の3階にはリハビリルームを設ける予定です。
どうぞ、ご期待ください。