乾燥注意!!
2010.12.25
今回の担当は獣医師の川上です。
寒い季節が続いていますね。皆さんは動物にも季節により流行の病気があることはご存知ですか?
代表的なものとしては、飲水量の低下から膀胱炎が非常に多くなります。
ただ、今冬に限って当院で断トツに多いのは角膜潰瘍(角膜の傷)です。
写真
基本的には、外傷が原因であることが多いので季節性がある病気ではないのですが、今冬は乾燥がひどいからか重症の角膜潰瘍が非常に多いです。一日に3件も角膜手術があった日もあるくらいです。
眼をしょぼしょぼしていたり、眼脂が急に増えたりする時は注意信号ですので早めにご相談ください。重症の角膜潰瘍の場合48時間で角膜穿孔(角膜に貫通性の穴があいてしまうこと)を引き起こし、失明を招く恐れがあります。
今年もそろそろ終わりですが、皆さんも風邪をひかぬようご注意くださいね。
最後に2010年度の当院の眼科手術実績を記載します。
眼瞼/瞬膜
・瞬膜腺脱出整復術(チェリーアイ)
・瞬膜軟骨外反矯正術
・瞬膜腫瘍摘出
・眼瞼腫瘍切除
・眼瞼形成術
・睫毛乱生レーザー脱毛
・内眼角矯正手術
角膜
・瞬膜被覆術
・結膜茎状被覆術
・結膜全周被覆術
・瞼板結膜茎状移植術
・角膜格子状切開
・表層角膜切除
・角膜裂傷に対する角膜縫合
・角膜転移手術
・自己角膜移植術
水晶体
・水晶体摘出術
・水晶体脱臼整復術
・白内障手術(ファーブル動物病院と連携)
虹彩/毛様体
・虹彩腫瘍摘出
・毛様体腫瘍摘出
網膜
・網膜腫瘍摘出
・レーザー凝固による網膜剥離整復
緑内障
・毛様体光凝固術
・Ahmed Glaucoma valveを用いる前房シャント術
・シリコンボールインプラント挿入術(義眼‐ISP)
・眼球摘出術