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新生子の子犬・子猫の管理

2024.04.10

こんにちは、看護師の川上です。

春の陽気が続き、桜が満開になりましたね🌸

ここ最近は雨が降ったり風が強かったりと気温が下がり気味だったので、毎日服装に困っています。

 

今回は、もし母親のいない新生子の子犬や子猫を保護した時の管理についてお話しします。

新生子は様々な生理機能が未熟であるため、低体温症や低血糖症などに陥りやすい状況にあります。新生子期の死亡率は20∼30%といわれており、その多くが1週間以内に起こります。

時々、健康そうに見える子が突然死んでしまうことがあります。体調を管理する一つの指標として、体重管理が挙げられますのでこまめに体重を量ってあげてください。

また、新生子が低体温症にならないように、温度調節が可能な保育箱に入れてあげる必要があります。保育箱の代用品として、発泡スチロールや段ボールに保温マットや湯たんぽを入れてあげても大丈夫です。その場合、低温やけどをしないように柔らかいタオルを敷いて、直接皮膚が触れないようにします。

適度な湿度のある環境を作るために、濡れタオルをかぶせるなどの対応をしてあげましょう。

 

新生子が自力で排尿できるようになる生後3週くらいまでは、排尿・排便の有無をチェックしてください。

通常は母親が肛門や外陰部を舐めて排泄を促しますが、母親がいない場合は飼い主さんがこの刺激を与える必要があります。

刺激の方法は、脱脂綿などをお湯で濡らして肛門や外陰部を軽くトントンと叩くようにして行います。

 

ミルクは市販の犬・猫専用のものを使用します。パッケージに指示された濃度で希釈したものをし、人肌程度に温度を調節して哺乳瓶で与えます。

哺乳瓶は犬・猫専用のものも売られていますが、中~大型犬の場合はヒトの新生児用のものでも代用できます。

ミルクを与える時は誤嚥させないように新生子と哺乳瓶を一直線にし、焦らずゆっくりあげましょう。

また、ミルクは細菌が増殖しやすいので作り置きはせず、哺乳瓶は必ず消毒してください。

ミルクをあげる間隔は、生後2週間前後までは2時間おきに行い、その後は間隔をあけ、離乳期までは4~6時間ごとに行います。

 

経験があるので分かるのですが、子犬・子猫の新生子のお世話は精神的にも体力的にも大変なものです。

 

それでも小さな命が一生懸命ミルクを飲んで、大きな声で鳴いているのを見ると、その大変さは吹っ飛んでいきます☺

もしも子犬や子猫のことでお悩み事がありましたら、当院までご相談下さい!

 

 

最後に、先月末に山梨県へ行って、初めて富士山を間近で見たのでその景色をシェアさせてください📸

忍野八海という場所です。透明度の高い池がとても綺麗でした✨

 

 

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