ワクチンの副反応について
2022.04.20
皆さんこんにちは。
4月からリバティ神戸動物病院でお世話になっております。獣医師の青木と申します。
よろしくお願いします。
4月はフィラリアや狂犬病など予防の時期で、前回のブログでも狂犬病についてのお話がありました。
今回はそのワクチンの副反応についてお話しようと思います。
わんちゃんやねこちゃんに限らず、人でもワクチン接種後は副反応が出ることが知られています。
その副反応の程度は個体差があり、全く副反応が見られない子もいれば、重篤な副反応が出る子もいます。
重篤な反応が出る子のほとんどは1時間以内、重篤な子ほど早く、数分で反応が見られることもあります。
重篤な反応というのは、アナフィラキシーショックのことで、症状としては、虚脱(ぐったりする)、嘔吐などが見られます。
もし、ワクチン接種直後にそういった反応が見られたら、すぐに病院にお伝えください。早急な対応が必要で、対応が遅れると命の危険があります。
狂犬病ワクチンは不活化ワクチン、混合ワクチンは生ワクチンという違いがあり、不活化ワクチンは副反応が出辛く、生ワクチンの方が副反応が出やすいとされています。
なので、特に混合ワクチンを打った後は注意して観察して下さい。
ここまでの話だとワクチンを打つことに抵抗を覚えてしまうかもしれませんが、混合ワクチンの副反応は99%以上の子は出ないと言われています(ワクチンの種類によって差はあります)。なので、ほとんどの子はワクチンを打つことで副反応が出てしまうデメリットより、病気の予防というメリットが上回ります。
今回は、その副反応が出てしまう1%以下の子達に知ってほしいと思い書いてみました。
ワクチン接種しても副反応が出ることなく、無事院内で過ごすかつおとこんぶです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。