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お尻の話

2021.07.21

皆様こんにちは、獣医師の藤井です。

暑い日が続きますが、お元気でしょうか。私は今年から初めて近畿地方に住んでいるのですが、蝉の声がすごく大きいことに驚いています。毎朝聞こえるシャンシャンシャンシャン!という声はクマゼミのもののようで、近畿地方には特にクマゼミが多く分布しているそうです。所変われば、ですね。

さて、今日はわんちゃん、猫ちゃんのお尻にある「肛門嚢(肛門腺)」についてのお話をさせていただきたいと思います。

肛門嚢は肛門の両脇(時計で例えると4時と8時の方向)にある、分泌液を貯めておく袋です。この分泌液はにおいが強く、わんちゃんや猫ちゃん同士のコミュニケーションに使うと言われています。自然と排便の時に出せる子もいるのですが、うまく出せない子もいて、そんな子には私たちがお手伝いをして出してあげる必要があります。

やり方は次の通りです。

①尻尾を持ち上げます。

②肛門嚢の部分に指を添え、キュッと上に押します。

③肛門から分泌液が出てくるので、ティッシュなどで受け、拭き取ります。

においが強いので、家具や洋服につかないように気をつけてください!

協力してくれた我が家の猫(ぎん)は自然に出しているタイプです。

その子その子でたまるペースは違いますが、大体1ヶ月に1回ほど出してあげるといいかと思います。

分泌液がサラサラとした液体状の子は結構簡単に出せますが、ペースト状の子は少し出すのが難しいです。ご自宅でやってみて難しそうであればぜひご相談ください!

そして・・・

分泌液を出さないまま放置すると、袋の中にどんどん溜まっていって炎症を起こしたり、破裂してしまうこともあるんです。そうなると痛いしお熱が出ることもあるし、治療にも多少の苦痛を伴います。そんな悲しいことにならないよう、こまめなチェックをお願いいたします。

おまけ

撮影協力後、拗ねてしまったぎん

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