リバティBLOG
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避妊手術・去勢手術について

こんにちは、獣医師の長澤です。

 

今日は、避妊手術や去勢手術についてお話しようと思います。

 

当院では生後6ヶ月から避妊や去勢を行っております。

避妊・去勢は望まぬ妊娠を防ぐとともに、将来的な病気を予防する為に行います。

 

女の子の場合は子宮・卵巣を取り出す避妊手術、男の子は精巣を取り出す去勢手術となります。

 

女の子は、避妊を行うことで子宮に感染が起こり膿が溜まってしまう子宮蓄膿症を予防できたり、乳腺腫瘍などの病気の発生率が下がることが知られています。

 

男の子の場合、前立腺の病気、精巣や肛門の腫瘍を予防できます。

 

当院での避妊・去勢の流れを説明させて頂きます。

 

①診察と術前検査

まずは診察をご予約いただき体調などをチェックします。

麻酔をかける為の術前検査を行って、手術の日程を決めます。(術前検査は手術当日に行うことも可能です。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

②当日お預かり

手術当日は絶食状態で朝9時から10時くらいの間で来て頂き、体調をチェックしてお預かりします。

術前検査がまだの場合は預かり後に行います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

③手術

問題なければお昼の時間に全身麻酔下にて手術を行います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

④お返し

手術が終われば当日夕方18時から19時くらいの間でお迎えに来て頂きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わんちゃんの避妊・去勢とねこちゃんの避妊は手術から1週間後に傷口のチェックと消毒、2週間後に傷口が問題なければ抜糸を行います。

ねこちゃんの去勢は傷口に糸を使いませんので手術が終わればそのまま終了となります。

 

手術の際に乳歯が残っている場合は一緒に抜歯したり、おへそのヘルニアがある場合は空いてる穴を閉じる手術も一緒に行います。

 

新しくわんちゃんねこちゃんを飼われた方や、まだ避妊去勢を行っていないペットさんで手術をお考えの方はぜひ一度ご相談ください。

うさぎさんのお薬

皆様こんにちは、獣医師の藤井です。

寒い日が続きますが、お元気でお過ごしでしょうか。

 

先日、うさぎさんの飼い主様から「病院だとお利口だけど家ではお薬を飲ませるのがとっても大変」というお話を伺いました。わんちゃんや猫ちゃんも大変だとは思いますが、特にうさぎさんたちは動きがとても素早い上に暴れて骨折してしまうことがあるので、お家でお薬を飲ませていただくのは難しいだろうなあと思いました。そこで今回は、病院でやっているやり方をちょっとご紹介してみたいと思います。

 

①まず、長方形に近い形のタオルを床に広げます。

②うさぎさんをタオルの真ん中あたりに乗せ、お尻の方から順にタオルでしっかりと包み、このようにお顔だけ出ている形にします。この時、目を優しく覆ってあげると安心する子もいます。

 

 

 

 

 

 

※タオルで包むのには、安心してもらうこと、抱っこした状態での後ろ足キックをできなくして背骨の骨折を防ぐこと、の目的があります。苦しくない程度でしっかりと包んであげるとよいです。

 

③前歯の横の隙間部分にシリンジ(注射筒)を差し込みます。するとモグモグモグモグ、としてくれるので、それに合わせてお薬(シロップ)を注入していきます。お薬の味は基本的にうさぎさん好みのようなので、ここまでいけば大抵飲んでくれます。

 

 

ただし、中にはタオルで包まれることが苦手な子もいるので、お困りの際はお気軽にご相談くださいね。

今回は、稲村先生とリバティで飼っているミニレッキスの「うなぎちゃん」に協力してもらいました。ありがとうございました。

猫の飲水量

こんにちは、獣医師の稲村です。

皆さんのお家の猫ちゃんは、十分にお水を飲めているでしょうか。

一般的には、一日に体重1㌔あたり40cc程が理想とされていますが、なかなか飲んでくれていない猫ちゃんも多いと思います。

猫の祖先はもともと砂漠に生息していたため、あまり水を飲まなくても良いように身体が発達したと言われています。

しかし、水をあまり飲まないと泌尿器に負担がかかり、腎臓病や下部尿路疾患の発症につながることがあります。

そこで今回は、猫ちゃんたちにお水を飲んでもらうための工夫についていくつか紹介したいと思います。

一つ目は、場所を変えることです。人通りの多いところではなく、落ち着いて飲めるところ、できれば複数箇所に置いてあげるようにして下さい。また、トイレの近くは避けてあげましょう。

二つ目は、水の温度を変えることです。猫ちゃんによっては冷水よりもぬるめのお湯を好む子もいます。特に最近寒くなってきてお水を飲まなくなってきたという子には、ぬるめのお湯を試してみると良いかもしれません。

三つ目は、器を変えることです。素材については陶器、ガラス、プラスチック、ステンレスの順に嗜好性が高いと言われています。器を大きくしたり、楽な姿勢で飲めるよう高さをつけてあげるのも効果的です。

四つ目は、循環式給水器を使うことです。止まっている水よりも、流れている水を好む猫ちゃんは多いです。ただし循環式を使う場合、こまめにお手入れをしないと逆に不衛生になってしまうので気を付けましょう。

五つ目は、ウェットフードを与えることです。ウェットフードの割合を増やすことで、ドライフードのみの場合と比べて多くの水分を食事から摂ることができます。このとき、おやつではなく裏面に「総合栄養食」と書かれたものをあげるようにしましょう。

また、逆にお水を飲む量が多い場合、それは病気のサインである可能性があります。最近やたらお水をたくさん飲む、おしっこの量が多い、等の様子が見られたときはご相談下さい。日頃から飲水量を量っておくと、異変に気付きやすいかもしれないですね。

 

まだ寒い日が続きますが、皆さんもペットさんもお身体にお気をつけてお過ごし下さい。

喉が渇いた猫のイラスト