リバティBLOG

わんちゃん、猫ちゃんの歯の悩み

こんにちは、獣医師の松山です。最近雨が多く嫌な天気が多いですね。

梅雨の時期は皮膚のトラブルや心臓が悪い子が調子崩しやすかったりとトラブルが多い時期です。調子がおかしいなと思ったら、お気軽に相談して頂けたらと思います。

さて今日はわんちゃんの歯についてお話しようと思います。

みなさまわんちゃん、猫ちゃんの歯磨きしていますか?私も2匹犬を飼っていますが、、、

残念ながらきちんとしてるとはいえません(涙)

きちんとしなければどうなるか

うちの13歳になるダックスさん。最近くしゃみが多いのが気になるところ

歯石は少しなのですが根元が怪しい、鼻から鼻水がでている。後ろの歯は歯石が多めだったので麻酔をかけて歯を見たところ、犬歯の根元に膿がたまっていて口と鼻がつながっていました(口鼻腔瘻)

抜いた歯がこちら赤線より左側が見えてなかった歯肉の中にあったところです。

表面はきれいでも中には歯石がびっしりついていました。

たまーにガーゼでこすったりなどはしていましたが歯磨きまではしていなかったのが問題だったのかと思います。

今回のこの大きな犬歯を抜く処置はかなり大掛かりな処置(口腔外科)なのでお金もかかりますし、何より麻酔の時間も長くなります。

日頃からのケアが大切だとあらためて反省しました。

人間は歯垢から歯石になるまで20日くらいかかりますが、わんちゃんたちは3~4日でなるといわれています。

なのでできれば毎日~2日に1回はブラッシングをした方がいいです。

柔らかい歯ブラシで歯の根元をやさしくはけで掃くように磨いてあげるといいですよ。

頑張りすぎてガシガシしてしまうと逆に歯肉を痛めてしまいます。

とはいうもののうちのわんちゃん口を触らせてくれないんです(涙)という方も多いと思います。

その場合は

歯肉炎があり口が痛いから触らせてくれない

敏感で口をさわられるのは嫌な事が原因として考えられます。

前者であれば一度スケーリングをして歯の状態を整えてあげる必要がありますが、後者の場合はまず味のついたペースト状の歯みがきペーストなどもご用意してますので、それを口の中に塗るところから始めてみてもいいと思います。

おいしいチキン味!モルト、バニラ味もあります

歯石がついてしまうとブラッシングではとれず、全身麻酔下でのスケーリングが必要になってしまいます。

なるべく麻酔をかけなくていいように大事な歯を守っていきたいと思いますので、オーラルケアにご興味があるかたはお気軽に当院スタッフまでお尋ねください。