まずは、歩行異常にご注意ください!
整形外科に関する疾患はいろいろありますが、まず、お家で気づくことは、“歩行異常”です。「いつもと歩き方がおかしい。」そのように感じられましたら、早めにご相談ください。様子を見過ぎることにより、靭帯が切れ、手術が必要になる場合を多く見かけます。その動物の10年後のことまで考え、治療計画をたてていきたいと考えています。
膝蓋骨脱臼
ポメラニアン、チワワ、トイ・プードル、ヨークシャーテリアなどの小型犬に多く見られます。膝のお皿が外れる疾患で、無症状から歩行困難まで幅広い症状を示します。正確なグレード分類(膝蓋骨の状態)を知っておく事で、将来的に関節疾患の進行を抑える対策をたてることができます。
股関節形成不全
シェパード、ゴールデン・レトリバー、ラブラドール・レトリバーなどの大型犬に見られる股関節の遺伝性疾患です。歩行時の腰のふらつき、横座り(お座りができない)、長時間の散歩を嫌がるときは要注意!股関節の評価を一度受けることをお勧めします。 大型犬の飼い主の皆さん、犬ちゃんの股関節の評価はご存知ですか?
前十字靭帯断裂
肥満犬で7−10歳に多く見られます。後足を着地できなくなった時は、要注意!半月板の損傷も同時に起きている可能性もありますので、早めの受診をお勧めします。手術方法は、体重、犬種によって変わってきます。免許を取得しなければできない手術もありますので、しっかりと担当医とお話をしてください。
椎間板ヘルニア
ダックス・フンドなど胴の長い犬種に多く見られます。腰、背中の痛みがある場合は要注意!運動失調、麻痺がある時は、緊急の手術が必要な場合もあります。
離断性骨軟骨症
ゴールデン・レトリバー、ラブラドール・レトリバー、セントバーナード、シェパードなどの大型犬の成長期に多く見られます。関節内の軟骨部分の骨化が正常に進まないために生じる病気です。幼犬・若犬で足を浮かせて歩いている時は、診察を受けましょう。